クレーム対応とクレーム予防
それでは、このセッションでは、クレーム対応とクレーム予防の話をしていき ます。
実際にその具体的な対応例というのは、クレーム対応マニュアルを用意してそれをしっかりと読んでもらうこととなります。
ここでは、対応の基本となる考え方、その話をしていきたいと 思います。
例えば飲食店で起こるクレームとは、どういったものがあるでしょうか。
例えば異物 混入です。
もちろんあってはならないことだと思います。
しかし必ず起こって しまう、そんなクレームの一つだと思います。
あなたのお店では、異物混入に 対してどんな対応を取っていますか。
私もお客さんとして色々な飲食店で食事をすることがあります。
今までも何度 も商品に髪の毛が入っていたりとか、あるいは虫が入っていたりとか、そうい ったことは正直言うと何回もありました。
そしてその対応というのを見てみると、異物混入があった場合に、もちろん謝 って作り直しをしてくれます。
そしてその作り直しをした時に、正当な商品の 作り直しをしたということで、その商品に対して商品代金を請求されるというパターンが意外と多くあると私は感じています。
実際、商品の作り直しをして、その正当な商品が出てきたとしても、それでは 最初に異物が入っていたものを口にしてしまったことに対してのお詫びという のがなされていない、という風に私は感じるわけです。
この考えはたぶん多く のお客様がそのように感じるのではないかと思います。
ですからクレーム対応をする時に一番大切な考え方は、店側の都合ではなくて お客様の立ち位置に立って、お客様の気持ちを十分に汲み取ったその対応とい うのが、私はすごく重要だという風に考えています。
ですから、もし異物混入があった場合には当然作り直しをいたします。
でもその作り直した商品を召し上がっていただいたとしても、そ の日のお代は頂戴しないようにしています。
そして、もしもお客様が受け取っていただけるようだったらば、次回ご来店し た時に使える、また商品の無料券というのをお渡しして、お詫びをしてお帰り いただくようにしています。
これは誤解を恐れずにこの言葉を使わせてもらうと、お客様が何かその異物が 入っていたとか、そういったネガティブな現象が起こったことに対して、それ 以上に何か得をした、そのぐらいのお返しをする。
そうすることによって、お 客様はもう一度来ていただく、そしてもしかすれば、お店のファンになってい ただける。
そんなクレームをチャンスに切り換えることができる。
そんな対応 を私たちは目指してクレームの対応をしています。
そして次はクレームの予防です。
クレームを予防するために、もちろん気をつ けるとか、事前に対策をとるということは、当たり前のようにやらなければな らないことです。
しかしもう一つの考え方。
なぜクレームが起こるのか。
それは、そのクレームが起こった時に、しっかりと最初に真摯にお詫びをしていないということが大きな原因にある、ということも少なくはないのです。
同じような問題が起こっても、初期の対応が良ければお客様はお怒りにならず に、ちゃんと対応に納得していただいてお帰りいただくということもたくさん あるわけです。
ですから大切なこと、クレームの予防で大切なことは、問題が 起きた時にしっかりと丁寧に謝罪をするということです。
そして、さらに言うと、実はそのクレームは、もっとずっと前の段階でその火種が点いていた可能性があるのです。
はっきり言えば、もうお店に入って来た 瞬間に感じが悪かったり、態度が悪かったり、横柄だったり。
そんなところで もう既に気分が悪い状態。
そんなお客様に対してやはり問題が発生してしまう と、そこからは大きなクレームに繋がってしまいます。
ですから、クレームの予防策、これは実はお客様が扉を開けた瞬間の挨拶から 実は始まっていて、実際お客様は一つの事で急に怒ったりするようなことはあ まりなく、不愉快な事、あるいは何か自分が大切にされてない、そんな感覚が、 一回、二回、三回、と続いた時に大きなクレームにつながることが多いわけです。
ですから、一人一人のお客様がご来店されるところから、しっかりとお客様を 大切に扱う。
このことをすることが実は一番大切なクレームの予防になるわけです。


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